パナソニックFZH1が楽しすぎる4
FZH1が動画撮影で使える周辺機器
今回は FZH1が動画撮影で使える周辺機器を紹介します。紹介する周辺機器はすべてのビデオカメラで同じような考え方で使えます。参考にしてください。
RODE のマイクとオーディオテクニカAT9945CMを使ってます。
最初に揃えたい周辺機器は外部マイクです。ビデオ三脚とどちらを優先に紹介するか迷ったのですが、やはり動画(映像作品)にとって音は非常に重要な要素なので周辺機器の一番にしました。音が悪いとどんなにきれいな映像でも良いビデオとは思えなくなります。
室内での撮影収音では目立ちませんが、野外で撮影するときに風が強いとマイクに風切り音が「ぼうぼう」と入ってしまい聴くに堪えない動画になってしまいます。
外部マイクを取り付けてマイクに必ず「もふもふ」をつけることで、風切り音を防ぎます。「もふもふ」で風切り音が減ることで、動画の視聴のストレスが軽減されます。しっかりした動画であっても音声に風切音がボーボー入っている動画は集中して観る事が出来ません。
コンサートなどの撮影の時には前方の音を優先して収録して、左右や後の音をほとんど拾わない指向性ある ズームマイク(ガンマイク)を使います。周囲のおしゃべりや、移動音、食事音などが軽減されて演奏の映像に集中できます。さらに邪魔にならない範囲で発表者の近くにマイクを設置できて撮影可能ならさらにベストです。
運動会の撮影では撮影している周りの人の声援を押さえてくれます。お父さんお母さんの話し声、周囲の人の話し声を軽減してくれます。
講演会や発表会や授業などの記録動画撮影のときは人数にもよりますが発言者にピンマイクをつけてもらうととてもクリアーに音が収録できます。講演会などはどうしても聴衆の一番後ろから撮影することになるので遠いので発表者の音声をホールに流れている音から収録することになります。講演会や発表会や授業などの動画は音がしっかり聞こえてないと意味がありません。口元で音声が拾えるピンマイクの威力が絶大です。聞いてる人のざわざわや空調の音なども拾わずに綺麗な音で収録できます。
室内の音声収録の注意点は空調のブーンという音です。普段はあまり気になりませんが、ビデオ収録した物を聞くと気になります。マイクのローカットフィルター(低い周波数の音の収録を低くする)を使ったり、話している人のなるべく近くにマイクを置いて収録などの工夫が必要です。
音声収録の際はモニター用のイヤホーンまたはヘッドホーンを必ずつけてモニターしましょう。外部マイクの使用で一番怖いのが、音声収録出来ていないことです。マイクのスイッチの入れ忘れ、FZH1での外部マイクの設定違い等が原因としてあります。映像は当然ですが音声も収録されていないことが、一番怖いです。カメラのモニターの音量レベルが動いていることの確認だけでなく必ずイヤホーンやヘッドホーンでモニターをしましょう。レベルメーターが動いていても、ノイズやハム音、高音のビビり音や音割れ、低音のハウリングなど実際に聞かないとわからない症状があります。
外付けマイクを付けたらしっかり収録出来ているか、録画中は常に確認します。
ベルボンFHD-53D雲台を使っています。
日常生活ではFZH1で写真やビデオを手持ちで撮ることが一番多いと思います。手持ち撮影でも画像がぶれないことを意識して、工夫をして撮影します。
しかしコンサートや発表会での収録、野球やサッカーの試合の収録、バスケットやバレーボール体育館での試合などの収録、講演会や講座の収録などFZH1の長時間収録できる機能とズームの機能を生かした撮影をするときは長時間と持ちで固定しておくのは難しいので三脚が必要になります。
三脚はビデオ用の三脚を購入します。ビデオ用の三脚はパン棒という長い棒がついています。それを使って左右上下にスムーズにビデオを動かします。スムーズに動くようにオイルフィールドという機能でヘッドを滑らかに動かす工夫がしている三脚もあります。なめらかなに画像が動く映像を撮影することができます。写真用のビデオ三脚でも、もちろん撮影出来ますが、滑らかな首振り(パンとズーム)をするにはビデオ三脚の方が良いです。ビデオ三脚は写真三脚も兼ねることができるので2つ用意できない場合はビデオ三脚を購入するのが良いと思います。
三脚はがっしりしているに越したことはありませ。しかしがっしりすればするほど重く持ち運びが大変になります。頑丈さと重さの兼ね合いになります。がっしりした状態で、なおかつ軽いものということでカーボン等の素材を使った三脚があります。このような素材を使って、がっしりしていて軽いものも出ていますが一般的に高価になります。値段との兼ね合いで選ぶことになります。カメラは買い換えるますが三脚は一生ものといわれます。がっしりした三脚で撮影すると画像にグッと安定感がと出てきます。
運動会などの時もはやはり手持ちではどうしてもブレるので三脚使用が必須になってきます。運動会など観客席が込み入って三脚を立てる事が難しい場面があります。三脚が立てられない場所は1脚の使用を考えます。一脚は場所を取らないので便利です。しかし支えてないと倒れるなど不安定なので注意が必要です。
一脚は地面の先端が1点なので1脚を軸に回転しやすり特性をうまく使って流れるようなパンする動画なども1脚で撮影することができます。一脚自体をポールのように持ち上げてカメラを先端にして持ち上げて撮影すると頭越しに撮影できます。仕方なく一脚を持ち上げて撮影した前の人の頭越しの映像が、逆に全体を見渡せたとても良い映像のことがあります。意識して今日はハイアングルで撮影しようと計画する日さえあります。工夫した撮影ができるので三脚が無い時には一脚がとても便利です。
風景を撮る時も三脚を使用するとカメラの手振れ補正を止めて撮影できるのでとてもピントの合ったクリアーな動画を撮ることができます。三脚を使った動画撮影をお勧めします。
FZH1は純正の手元ズームレバーがありません。ネット検索で「FZH1で使えるズームレバー」で調べたところ Amazon でそれほど高くなく4000円から7000円程度の値段でソニーとパナソニックのカメラ両方で使用可能なズームレバー が売っていました。(写真で見ると同じような写真ですが、値段の開きがありました。私は一番安い物を購入しましたが、十分使えています)
ビデオ三脚の取っ手につけてズームをするととても調子がいいです。
カメラに触れてズームボタンを操作するとどうしてもぶれてしまいます。
手元ズームレバーで操作するとカメラに触れないのでブレません
カメラに触らずに手元でズームできるだけでなくカメラの録画ボタンに触れずに録画ボタンを押せます。ブレなく録画・停止が出来ます。手振れ防止に有効です。値段もそれほど高くないのでFZH1のユーザーは持っていて損はないと思います。お勧めです。
ズーム操作には慣れが必要です。親指の押し進め方で、ズームのスピードが変わります。パンしながらズームなどの表現がしやすくなります。パン棒に付けたズームレバーは圧倒的に便利でお勧めです。残念な点はレバーの移動加減で不用意に急にズームが速くなることがあります。この点はビデオカメラ専用機のズームレバー方がミスなく滑らかです。
FZH1(他のPanasonicビデオカメラにも使える)用の純正のズームレーバーを発売を期待します。
また FZH1はスマホとWi-Fiで接続して離れたところからスマホでズーム操作することができます。使う場面は限られると思いますがカメラに触れずに操作したいときには助かります。
JOBY ミニ三脚 ゴリラポッドはいろいろな大きさのものがあります
FZH1の下にミニ三脚をつけて手持ちで撮影するとぶれを減らして撮影することができます。低いアングルも撮りやすくなります。
このように持って立ち止まって、ゆっくりとパンをする、ゆっくりとチルトをするというのはとても有効な撮影操作になります。
FZH 1の下にミニ三脚を片手で持つと、ついつい歩いて撮影したくなりますがそれはやめた方が良いです。
歩いて撮影してブレのない動画収録はとても難しいです。ブレないでカメラを持つ技術が伴わないうちはやめたほうがいいです。プロのカメラマンはある程度重さのあるカメラを肩に背負って練習を重ねてブレない映像を撮影しています。これはとても技術が必要です。
必ずこの歩きながらのカット入れたいときは覚悟して準備して撮影します。何気なく手持ちで歩きながら撮影した映像はブレていまします。
しかしカメラの下にハンドグリップを付けたら歩いて撮影したくなる気持ちはよくわかります。最近はこの使い方をしてもブレがほとんどないコンパクトカメラ(Vlogカメラと称して)をメーカーもたくさん新製品をを出しています。
お勧めは ゴリラポット三脚という足が棒に巻きつくタコの足のような形をしたタイプのビデオ三脚です。
これは巻き付けて固定することができるのでとても便利です。
どこでも三脚としてカメラを置くことが出来ます。首を振って上下左右にカメラの向きを設定できます。体育館の手すりに巻きつけて固定して撮影する。ベンチに立てかけてずっと撮影しておく等様々な使い方が出来ます。ミニ三脚は一つ持っていると便利です。
小さなLEDの物でも十分です
FZH1に限らず室内で撮影しようとすると光量が足らず、少しざらついた画像になりがちです。カメラがISO感度をあげて明るさを確保しようとするからです。ISO感度は電気的にセンサーの感度をあげるのでどうしても画質がざらついてしまいます。明るいレンズを付けるのが1つの解決策ですがFZH1はレンズ交換ができません。レンズ交換の手間が不要で近くから遠くまで撮影できる利便性より優先したカメラなのでしかありません。
夜間の野外で撮影する場合は写真撮影では三脚を立ててシャッタースピードを下げるなどしますが、動画ではシャッタースピードを下げる事が難しいので、ISO感度を上げるしか方法がありません。
しかし室内撮影でこれを解決するにはビデオライトを使用するという方法があります。
室内でお誕生会や家族の様子を撮影する時やペットの様子を撮影するときにビデオライトがあると画面が明るくなりきれな映像になります。
結婚式や法事など何か記録するような動画であっても影になりがちな顔にライトを当てて撮影することで綺麗な映像にすることができます。小さなライトを1つ用意することで室内ではとてもきれいに撮影することが出来ます。YouTube用の動画などもライトを当てるだけで一段ときれいな動画になります。物撮り動画はライトが品物の質感を決めると言っても良いでしょう。
動動画撮影の有効な武器になります。しかし一般的にライトのついたカメラを向けられることが嫌な人、苦手な人がほとんどです。しっかり納得してもらって撮影することがが大事です。
BlackmagicVideo Assist を使っています。
FZH1は HDMI の映像信号を無劣化でスルー出力できる機能があります。
この無劣化の信号を外部ビデオモニターに収録できます。
収録機器によって違いますが ProRes 422 10ビットの高品質で収録できます。
ナチュラル シネライクV、シネライクDなどの色味設定がありますが、更に格段に色階調の多い画質で収録できる色味設定があります。別売りになりますがV-Log Lという色味設定です。この格段に多い階調表現が存分に発揮されるV-Log Lで撮影するのにProRes 422 10ビットがとても適しているのです。
FDH100Mbpsというビットレートを設定してV-Log Lで色味設定してHDMIで出力された映像を外部ビデオモニターに ProRes 422 10ビットの高画質で保存し、それに後で好きな色味にカラー設定する。
この通称カラーグレーディングを楽しむというのはビデオ作成の中でも新たな楽しみとなっています。趣味で色味を変えるだけでなく、コンサートなど暗い場所とスポットライトの当たった明るい場所が混在する明暗差の激しい環境の収録にも最適です。趣味で映画や映像作成にも表現の幅を広げる有効な方法となっています。
これらの色表現(グレーディング)をするには高性能なパソコンが必要になってきます。以前は出来ないような処理が今ではパソコンの高性能化で、できるようになりました。グレーディングする動画編集ソフトもプロ用のソフトでないと出来ませんでしたが。今ではFilmora9という動画編集ソフトで簡単にできるようになりました。
ProRes 422 10ビットを外部モニターに収録してカラーグレーディングをして編集できるというのはすごい時代になったとつくづく実感します。
今までプロの映画制作での撮影でしかできなかったような動画の色味を変更することがパナソニック FZ H 1とFilmora9という動画編集ソフトでできるようになります。
これはビデオ編集の新たな楽しみ方です。楽しいです。また舞台撮影やピアノ発表会撮影などのコントラストの激しい場面での撮影に使うことで実用的な機能にもなります。
外付け録画可能なビデオモニターでFZH1の HDMIスルーした高性能な動画を収録してみてください。